ChatGPT Work入門|日報・議事録はAIエージェントへ
- 更新日: 2026年7月15日
- 読了目安: 約15分
- 作業時間: 約15分
ChatGPT Workとは、OpenAIがGPT-5.6と同時(2026年7月9日、日本時間7月10日)に一般提供を始めた、複数ステップの業務を自動で実行して「完成した業務成果物」を返すAIエージェント製品です。
この記事の指示文をコピペすれば、日報・議事録・リサーチまとめの最初の1タスクを今日中に完走できます。ただし、成果物の最終確認と提出ボタンは人間の仕事のままです。
AIに「聞く」時代から、AIに「任せる」時代へ。最初の1タスクは、今日の日報で大丈夫です。
この記事に、開発の知識は一切要りません。ふだんチャットでAIに質問したことが1回でもあれば、そのまま最後まで進められます。
この記事で分かること
「ChatGPT Work」で検索している人が知りたいことは、たぶん新製品の紹介文ではありません。
今までのChatGPTと何が違うのか。自分のプランで使えるのか。モデルはどれを選べばいいのか。日報や議事録みたいな毎日の仕事を、本当に任せられるのか。何から始めればいいのか。
この記事は、その全部に答えます。
この記事の3つのワークフローを使えば、日報・議事録・リサーチまとめを「材料を渡して確認するだけの仕事」に変えられます。最初の1タスク(日報)は初回でも約15分で完走できます。
最初に送る指示文(今日の日報を1本任せる)
理屈より先に、1回任せてみるのが一番早いです。
今日やったことの箇条書きメモを用意して、ChatGPT Workにこの指示文と一緒に送ってください。細かい考え方は、このあとの本文で分解して説明します。
顧客の実名や社外秘の数字は、メモの段階で仮名にしてください。やり方はこの記事のマスキングのセクションに書いています。
あなたは私の業務アシスタントです。
今日の日報を、そのまま提出できる完成品として作ってください。
## 目的
上司やチームに送る日報を、雑な箇条書きメモから完成させる。
## 渡すもの
- 今日やったことのメモ(箇条書き。順番も文章もバラバラでOK)
- 提出先: [例: 社内チャット / メール / 日報ツール]
- いつものフォーマット: [あれば貼る。なければ「一般的な形で」と書く]
## 作ってほしいもの
1. 今日のサマリー(3行以内)
2. 実施したこと(項目ごとに整理。数字や成果があれば添える)
3. 明日やること(優先度順)
4. 共有事項・相談したいこと(あれば)
## ルール
- メモに無いことを推測で足さない。不明な点は[要確認]と書く
- 実名や社外秘は、メモに書かれた仮名のまま使う
- 提出先にそのまま貼れる文面で出す。前置きや説明の文章は不要
まず、渡したメモで足りない情報があれば、作り始める前に質問してください。
最後の1行が地味に大事です。いきなり作らせるのではなく、先に足りない情報を質問させると、「思ってたのと違う成果物」になる事故がほぼ消えます。
ChatGPT Workとは?回答ではなく業務成果物を返すAIエージェント
ChatGPT Workとは、OpenAIがGPT-5.6のGA(一般提供開始)と同時にリリースした、自律型のAIエージェント製品です。2026年7月9日(日本時間7月10日)に公開され、初日から日本を含む全地域で使えます。
いちばん大事な違いは、返ってくるものです。
たとえば「議事録の書き方を教えて」と聞けば、Chatは書き方を説明してくれます。一方Workは、会議メモを渡せば議事録そのものを作って返してきます。
「教えてくれる人」から「やってくれる担当者」への変化です。
Chat・Work・Codexの3モード整理
GPT-5.6世代のChatGPTは、大きく3つのモードに整理されました。
| モード | 返ってくるもの | 向いている人 |
|---|---|---|
| Chat | 質問への回答・相談相手 | 全員。調べもの、壁打ち |
| Work | 完成した業務成果物 | ビジネス層。日報・議事録・資料 |
| Codex | コードの実装・変更差分 | 開発者。プログラム作業 |
この記事で扱うのはWorkです。コードを書かない人が「AIエージェントに仕事を任せる」入口として、一番分かりやすいモードです。
3モードはMac・Windows向けの新しいChatGPTデスクトップアプリに統合されていて、1つのアプリの中で切り替えて使えます。
リリースの経緯
GPT-5.6は、2026年6月26日にまず限定プレビューが始まりました。サイバーセキュリティ能力への懸念から、米政府との調整を経て提携組織約20社のみの段階提供という慎重なスタートです。
そして2026年7月9日にGA。ChatGPT、ChatGPT Work、Codex、APIで一斉に使えるようになり、24時間で完全展開されました。GPT-5.6そのものの全体像はGPT-5.6完全マスターガイドにまとめています。
ChatGPT Workでできること・向いている仕事
Workが向いているのは、「材料はあるのに、形にする作業に時間を食われている仕事」です。
共通点は、複数ステップの作業だということです。「メモを分類して、時系列を整えて、フォーマットに流し込んで、文体を揃える」。人間がやると30分かかるこの流れを、Workは1回の依頼でまとめて実行します。
逆に、一問一答で終わる調べものは、今まで通りChatで十分です。「Workに全部移行する」のではなく、成果物が欲しい仕事だけWorkに回すのが正解です。
ChatGPT Workに任せない方がいいこと・注意点
強い製品ですが、正直に線引きを書きます。ここが曖昧なまま使い始めると事故ります。
1. 最終確認なしの提出はしない
Workが返すのは「完成した業務成果物」ですが、内容の正しさを保証するものではありません。日付、数字、固有名詞、決定事項は、提出前に必ず自分の目で確認してください。特に議事録は、「言っていないことが書かれていないか」のチェックが必須です。
2. 顧客情報・社外秘はそのまま渡さない
顧客の実名、取引金額、未公開の計画をそのまま貼るのはやめてください。仮名化・伏せ字にしてから渡します。手順はこのあとのマスキングのセクションで説明します。
3. 判断と責任が絡む文書は下書きまで
人事評価、契約関係の通知、謝罪文のような「誰が書いたかの責任」が重い文書は、Workの出力を下書きとして使い、最終文面は人間が仕上げてください。
4. 完全放置の自動運用はできない
ChatGPT Workは業務を自動実行しますが、ビジネス全体を完全放置で回せるわけではありません。提出、送信、公開のボタンは人間が押す。この原則はWorkでも変わりません。
SNSの自動投稿もBanリスクの責任が取れないため推奨しません。下書きまでをAIの担当範囲にしてください。
5. 画面や文言は変わる可能性がある
WorkはGA直後の新しい製品です。画面の文言、ボタンの位置、設定項目は今後の更新で変わる可能性があります。この記事では特定の画面文言を前提にせず、考え方と指示文を軸に説明します。最新の画面まわりは公式ヘルプで確認してください。
ChatGPT Workで使えるモデルとプランの関係
ここは混同しやすいポイントなので、丁寧に整理します。
GPT-5.6には、能力の違う3つのモデルがあります。
| モデル | 位置づけ | 得意なこと |
|---|---|---|
| Sol(太陽) | フラッグシップ。深い推論 | 複雑な分析、重要資料の設計 |
| Terra(地球) | バランス型。前世代の最上位級で半額 | 日常業務全般。迷ったらこれ |
| Luna(月) | 高速・低価格 | 大量の軽作業、分類、抽出 |
使い分けの基本は「設計はSol、実装はTerra、雑用(大量処理)はLuna」。日報・議事録レベルの日常業務は、Terraで十分です。
Free・GoプランはTerraのみ
ChatGPT Workは、Free・GoプランでもTerraだけ使えます。つまり無料でも「AIエージェントに日報を任せる」体験自体は始められます。
Plus以上は3モデル+effort設定
Plus以上のプランでは、WorkでSol・Terra・Lunaの3モデルすべてが選べて、さらにモデルごとにeffort(どれだけ深く考えさせるかの設定)を調整できます。effortの選択肢はLight/Low、Medium、High、Extra High、max、ultraです。
ChatGPT本体(Chat)ではFree・GoでGPT-5.6は使えず、PlusはSolのみ(推論レベルMedium以上)、Pro・EnterpriseでSolとSol Proが使えます。
「ChatではSolしか出ないのに、Workでは3モデル出る」のは仕様であって不具合ではありません。
Ultraモードとmaxの違い
名前が似ていて混同しやすい2つも整理しておきます。
- Ultraモード: 複数のAIエージェントを並列で動かすモード(デフォルト4エージェント)。品質と完了速度を上げる代わりに、トークン消費が増える形で支払います。追加料金ではなく利用枠を多く使うイメージです。ChatGPT WorkでのUltra対象はPro・Enterpriseです
- max: 1つのエージェントの推論の深さを最大にするeffort設定。GPT-5.6が使える全ユーザーが設定で切り替えられます
初心者はどちらも急いで使わなくて大丈夫です。まず通常設定のTerraで1タスク完走してから、複数分野にまたがる重いリサーチが必要になったときにUltraを検討する、の順番で十分です。Ultraの深掘りはGPT-5.6のUltraモード解説も参考にしてください。
なお、プランの料金や提供条件は変わる可能性があります。最新は必ずOpenAIの公式料金ページで確認してください。
準備するもの
- ChatGPTのアカウント(Free・GoでもTerraでWorkを試せます)
- 任せたい仕事の「材料」(日報ならメモ、議事録なら会議メモや文字起こしテキスト)
- いつものフォーマット(あれば。無くても大丈夫です)
- 15分の作業時間
入口は、ChatGPTのデスクトップアプリ(Mac・Windows)またはWeb画面です。デスクトップアプリならChat・Work・Codexを1つのアプリで切り替えられます。アプリの導入と画面の歩き方は新ChatGPTデスクトップアプリ入門にまとめています。
画面の文言や切り替えの位置は更新で変わる可能性があるので、見つからないときは記事の古い記述を疑うより先に、公式ヘルプの最新情報を確認してください。
渡す前のマスキング|社外秘と個人名の扱い
AIに業務を任せる前に、1つだけ習慣にしてほしいことがあります。
顧客の実名、取引金額、個人の連絡先、未公開の計画は、渡す材料の段階で仮名・伏せ字にしてください。
日報や議事録の品質に、実名は必要ありません。「A社」「顧客B」「担当:営業チーム」で成果物は問題なく作れます。
手順は3つだけです。
- メモを書く段階から「A社」「案件X」のような仮名で書く癖をつける(後から置換するより楽です)
- 既にあるメモを使う場合は、検索と置換で実名を仮名にする
- 送る直前に、上から下まで1回スクロールして、実名・金額・連絡先が残っていないか目視する
対応表(A社=実際はどこか)は自分のPCの中だけに置き、AIには渡しません。
会社で使うなら、これを自分だけのルールにせず、「AIに渡す前に消す3項目(実名・金額・連絡先)」としてチームで共有してください。1枚のルールにしておくだけで、事故の確率が大きく下がります。
ワークフロー1|日報をChatGPT Workに任せる
ここから実践です。1つ目は、一番小さく始められる日報。所要時間は初回でも15分、慣れれば5分です。
今日のメモを箇条書きで書き出す
約3分やることを一言で:きれいに書こうとせず、思い出した順に並べるだけです。
「午前:A社の打ち合わせ」「見積もり修正」「問い合わせ2件返信」。この程度の雑なメモで大丈夫です。
きれいな文章にするのはWorkの仕事で、あなたの仕事は材料を出すことだけです。
指示文と一緒にWorkへ送る
約2分やることを一言で:この記事の「最初に送る指示文」をコピペして、メモを貼ります。
いつもの日報フォーマットがあるなら、それも一緒に貼ると、初回から提出形式に揃います。
質問に答えてから作らせる
約3分やることを一言で:AIからの逆質問に短く答えます。
指示文の最後に「足りない情報があれば先に質問して」と入れてあるので、Workから「明日の予定はありますか」のような確認が来ることがあります。1〜2行で答えれば、そのまま完成品づくりに進みます。
成果物を確認して提出する
約3分やることを一言で:日付・数字・固有名詞だけ自分の目で確認して、提出します。
出てきた日報を読んで、事実と違う箇所がないかを確認します。特に数字と固有名詞。
問題なければコピーして、いつもの提出先に貼るだけです。
- 提出先にそのまま貼れる文面になっている
- メモに無い内容が勝手に足されていない
- [要確認]の箇所を自分で埋めた
1つでも欠けていたら、つまずき対処のセクションへ進んでください。
翌日からは「型」を使い回す
2日目からは、初回に完成した日報を見本として指示文に貼り、「この形式で今日の分を作って」と頼むだけです。
ここまで来ると、日報は「書く仕事」から「メモを渡して確認する仕事」に変わります。
ワークフロー2|会議メモから議事録を作らせる
2つ目は議事録です。会議中の走り書きメモ、または文字起こしテキスト(録音を文字にしたもの)を材料にします。
材料を用意してマスキングする
約5分やることを一言で:会議メモか文字起こしを用意して、実名を仮名にします。
会議中の自分のメモでも、文字起こしツールで出したテキストでも構いません。社外の人の実名や取引条件が入っている場合は、マスキングのセクションの手順で仮名化してから使います。
議事録の指示文を送る
約3分やることを一言で:「決定・宿題・保留」に整理させる指示文を送ります。
この会議メモから、そのまま共有できる議事録を作ってください。
## 会議の情報
- 会議名: [例: 週次定例]
- 日時・参加者: [仮名でOK]
- 目的: [例: 来月の施策の決定]
## 作ってほしいもの
1. 会議サマリー(3行以内)
2. 決定事項(箇条書き。決まった理由が分かれば1行添える)
3. 宿題(誰が・何を・いつまでに、の表)
4. 保留・次回に持ち越した論点
5. 共有メモ(決定ではないが重要な発言)
## ルール
- メモに無い発言や決定を推測で足さない
- 発言者が不明な場合は[発言者不明]と書く
- 決定なのか意見なのか曖昧な箇所は「保留」に入れて[要確認]を付ける
- 敬語の会話文ではなく、要点の箇条書きに変換する
メモの内容で判断に迷う箇所があれば、先に質問してください。
「決定事項」だけ厳しめに確認する
約4分やることを一言で:全文ではなく、決定事項と宿題の欄を重点チェックします。
議事録で一番事故になるのは、「決まっていないことが決定事項に入る」ことです。決定事項と宿題の欄だけは、元のメモと突き合わせて確認してください。
[要確認]が付いた箇所は、参加者に聞いてから確定します。
- 決定事項が元メモと一致している
- 宿題に「誰が・いつまでに」が入っている
- 曖昧な論点が決定扱いになっていない
「言っていないこと」が混ざる場合は、つまずき対処の該当項目を見てください。
ワークフロー3|リサーチまとめを1本のレポートにする
3つ目はリサーチまとめです。「調べて、比較して、まとめる」という一番時間を食う複数ステップ業務を任せます。
調べたいことを1行にする
約2分やることを一言で:「何を決めるための調査か」を先に言葉にします。
「議事録ツールを導入したい。候補を比較したい」「競合3社の料金プランの傾向を知りたい」。
目的が1行になっていないと、まとめも散らかります。
リサーチの指示文を送る
約3分やることを一言で:比較の軸と成果物の形を指定して任せます。
次のテーマをリサーチして、社内共有できるまとめレポートを作ってください。
## テーマ
[例: 中小企業向けの議事録作成ツールの比較]
## この調査で決めたいこと
[例: 自社チーム(5人)で来月から使うツールを1つ選ぶ]
## 作ってほしいもの
1. 結論(おすすめと理由を先に3行で)
2. 比較表(候補ごとに: 特徴 / 向いているケース / 注意点)
3. それぞれの根拠・参照した情報源
4. 判断に足りない情報(あれば正直に)
## ルール
- 事実と推測を分ける。推測には「可能性」と明記する
- 情報源が確認できない内容は、確認できないと書く
- 比較の軸は[例: 使いやすさ / 日本語対応 / チーム共有のしやすさ]を優先する
根拠を1箇所だけ確認する
約5分やることを一言で:レポートの根拠のうち1つを、自分で元情報にあたって答え合わせします。
全部を検証する必要はありませんが、1箇所も確認せずに社内共有するのはやめてください。結論に一番効いている根拠を1つ選んで、元の情報(公式サイトなど)を自分で見る。
この習慣があるだけで、リサーチ任せの信頼度が大きく変わります。
複数の分野にまたがる重いリサーチ(市場・競合・技術を横断する戦略分析など)は、Pro・Enterpriseで使えるUltraモードの出番です。複数エージェントが並列で調べるぶん速くて厚いですが、トークン消費も増えるので、日常のリサーチは通常モードで十分です。
- 結論が先頭にある
- 比較表に「注意点」の列がある
- 根拠を1箇所自分で確認した
「回答」っぽい説明文しか返ってこない場合は、つまずき対処を見てください。
AIエージェントへの任せ方のコツ|成果物の型で頼む
3つのワークフローをやってみると気づくはずですが、Workへの依頼にはコツがあります。「質問」ではなく「発注」の書き方にすることです。
発注の3点セットはこれです。
- 材料: メモ、文字起こし、参考資料。AIが推測しなくて済む素材を渡す
- 成果物の型: 見出し構成、いつものフォーマット、見本。「何が完成品か」を先に見せる
- ルール: 推測で足さない、不明は[要確認]、前置き不要。事故を防ぐ約束ごと
この3点セットは、この記事の指示文すべてに入っています。自分の業務用にアレンジするときも、この3つが揃っているかだけ確認してください。
ちなみに、経理データの集計や月次レポートのような「数字の下ごしらえ」をAIに任せたい人は、Claude側の記事が同じ思想で書かれています。日報・議事録・リサーチはWork、数字ものはあちらの記事、という読み分けがおすすめです。
Team Agentの実務と一次体験
「AIに業務を任せる」働き方を、Team Agentでは実際に毎日回しています。実話を2つ。
実例1:設計と実装をAIで分業する運用を毎日回している
Team Agentでは、システム開発の設計をClaude Fable 5に、実装をCodexに任せる分業体制を実運用しています。人間の役割は、発注(何を作るか決める)と検収(成果物の確認)だけです。
この体験から言えるのは、AIエージェントに仕事を任せるコツは製品が何であれ同じだということです。材料と成果物の型を渡して、確認は人間がやる。
ChatGPT Workの「回答ではなく成果物」という設計は、まさにこの働き方を非エンジニアに開放するものです。だからこの記事の指示文も、全部「発注書」の形にしています。
実例2:GA直後の新機能は「途中で止まる」ことがある(実測)
2026年7月14日、Team AgentでGPT系の新しい画像生成(gpt-image-2)を実際に試したときの話です。品質設定を最高(quality=high)にしたら、2回連続で数分待たされた末にOpenAI側から接続が切られました。設定をmediumに落としたら、1枚約1〜2分で安定して成功。さらに細かい設定(input_fidelity)は、非対応でエラーになることも実測で確認しました。
GA直後のAI製品は「重い設定ほど不安定なことがある」のが普通です。Workで長いタスクが途中で止まっても、壊れたと慌てる必要はありません。
タスクを分割する、設定を軽くする、時間を置いて再実行する。この3つで大体解決します。詳しくは次のつまずき対処で説明します。
よくあるつまずきと対処法
Workを使い始めた人がつまずくポイントは、だいたいこの6つです。エラーが出ても、データが消えるわけではないので落ち着いて大丈夫です。
Workの画面・切り替えが見つからない
症状: ChatGPTを開いても、Workをどこから使うのか分からない。
原因: アプリやブラウザの表示が古い。画面の文言や配置が更新で変わっている。
確認すること: デスクトップアプリを使っているか、最新版に更新されているか。Web版で一度ページを再読み込みしたか。
対処: デスクトップアプリを最新版に更新してから再起動します。Web版なら再読み込み、別ブラウザでのログインも試します。それでも見つからない場合は、公式ヘルプで現在の画面構成を確認してください(画面は更新で変わる可能性があります)。
SolやLunaがモデル一覧に出てこない
症状: Workでモデルを選ぼうとしても、Terraしか出てこない。
原因: Free・GoプランはWorkでTerraのみ使える仕様。Sol・Terra・Lunaの3モデルが選べるのはPlus以上。
確認すること: 自分の契約プランがFree・Goか、Plus以上か。
対処: Free・Goの人は、まずTerraで1タスク完走してください(日報・議事録はTerraで十分です)。深い分析にSolが必要になったら、Plus以上へのアップグレードを検討します。プランごとの条件は変わる可能性があるため、公式料金ページで最新を確認してください。
「回答」っぽい説明文が返ってきて、成果物にならない
症状: 日報を頼んだのに、「日報の書き方のポイント」のような解説が返ってくる。
原因: 依頼が「質問」の形になっている。材料(メモ)や成果物の型を渡していない。
確認すること: 指示文に「材料・成果物の型・ルール」の3点セットが入っているか。
対処: この記事の指示文の形に直します(「〜を教えて」ではなく「〜を完成させて」)。いつものフォーマットや過去の見本を貼って「この形式で」と指定し、「前置きや説明の文章は不要。成果物だけ出す」と1行加えてください。
長いタスクが途中で止まる・接続が切れる
症状: 大きめのリサーチや長い資料づくりの途中で、処理が止まったり接続が切れたりする。
原因: GA直後は利用が集中し、重い処理ほど不安定になることがある。1回の依頼に詰め込みすぎている。
確認すること: 依頼を分割できないか(調査と清書を分ける等)。effortやモードの設定を必要以上に重くしていないか。
対処: タスクを分割します(例: 先に比較表だけ、次にレポート清書)。設定を一段軽くして再実行します(Team Agentの実測でも、画像生成の品質設定を落としただけで安定しました)。時間を置いて再実行し、途中経過が残っていれば「ここまでの内容を踏まえて続きから」と頼んでください。
議事録に「言っていないこと」が混ざる
症状: 議事録に、実際には出ていない決定事項や発言が書かれている。
原因: 元メモが曖昧で、AIが行間を埋めてしまった。「推測で足さない」ルールを指示文に入れていない。
確認すること: 指示文に「メモに無い発言や決定を推測で足さない」が入っているか。元メモ側が、意見と決定を区別できる書き方になっているか。
対処: 指示文に「推測禁止。不明は[要確認]」のルールを必ず入れます。決定事項の欄だけ元メモと1行ずつ突き合わせ、曖昧な箇所は「保留」に寄せさせて、参加者に確認してから確定してください。
社外秘や個人名をうっかり貼ってしまいそうで不安
症状: 便利なのは分かったが、情報の扱いが不安で業務投入に踏み切れない。
原因: マスキングのルールがまだ習慣になっていない。チームで共通ルールがない。
確認すること: 「実名・金額・連絡先」を渡さない運用ができているか。
対処: メモを書く段階から仮名(A社、案件X)で書く癖をつけます。送信前の1スクロール目視をルール化し、チームで使うなら「AIに渡す前に消す3項目」を1枚のルールにして共有してください。
最初の1タスクで詰まった瞬間、ほとんどの人がここで諦めます。
この記事を読んでも解決しなかった人は、公式LINEまでお問い合わせください。30分無料で面談したり、一緒に画面を見ながら作業したりすることも可能です。
AIに聞くためのプロンプト集
つまずいたときや、自分の業務に合わせたいときに、そのまま貼って使える指示文です。
大前提として、顧客の実名、社外秘の数字、パスワード、決済情報は貼らないでください。仮名にしてから渡す。これは指示文以前の鉄則です。ChatとWorkのどちらでやるべきか迷ったとき
今からやりたいことが、ChatGPTのChatとWorkのどちら向きか判断してください。
やりたいこと: [例: 来週の営業会議の資料を作りたい]
最終的に欲しいもの: [例: そのまま使える資料 / 参考になる考え方]
手元にある材料: [例: 先月の実績メモ、過去の資料]
「回答が欲しいならChat、完成した成果物が欲しいならWork」という基準で、
どちらで何を頼むべきか、依頼文の例と一緒に教えてください。
最初の1タスクを選びたいとき
AIエージェントに業務を任せるのを、今日から始めたいです。
私の仕事: [例: 営業、事務、店舗運営]
毎日・毎週やっている定型業務: [例: 日報、週次会議の議事録、朝礼メモ]
1回あたりにかかっている時間: [分かる範囲で]
この中から、最初に任せると一番効果を実感しやすい業務を1つ選んで、
その業務用の依頼文(材料・成果物の型・ルール入り)を作ってください。
自分の業務用に「成果物の型」を作りたいとき
私の[日報/議事録/週報]のフォーマットを、AIに毎回渡せる「型」にしてください。
過去の実物(実名や社外秘は伏せてあります):
[ここに1〜2回分貼る]
やってほしいこと:
1. この実物から、見出し構成と書き方のルールを抽出する
2. 次回から「この型+今日のメモ」だけで完成品が作れる依頼文にまとめる
3. 私が毎回埋める欄は[ ]で示す
会議メモが雑すぎて議事録にできるか不安なとき
会議メモが走り書きで、議事録にできるか不安です。
メモの状態: [例: 単語の羅列、発言者が書いてない、時系列バラバラ]
このメモ(仮名化済み)を渡すので、
1. 議事録を作る前に、確認が必要な箇所を質問のリストにしてください
2. 私の回答を反映してから、決定事項・宿題・保留の形の議事録に仕上げてください
メモ:
[ここに貼る]
出てきた成果物の直しを頼みたいとき
さっき作ってもらった成果物を、次の方針で直してください。
直したい点:
- [例: 文章が丁寧すぎる。社内チャット向けにもっと短く]
- [例: 決定事項の2つ目は、まだ決まっていないので保留に移す]
- [例: 明日やることに、A社への見積もり送付を追加]
構成は変えず、指摘した箇所だけ直してください。
直した箇所が分かるように、最後に変更点を箇条書きでまとめてください。
うまくいかない状況を整理して相談したいとき
ChatGPT Workで業務を任せようとして、うまくいきません。
やろうとしたこと: [例: 会議メモから議事録づくり]
起きたこと: [例: 解説だけ返ってくる / 途中で止まる / 内容が違う]
使ったプラン・モデル: [例: Free / Plus、Terra / Sol]
送った依頼文の要約: [実名や社外秘は伏せて]
原因の可能性を3つと、それぞれの確認方法を、
初心者向けに確認する順番で教えてください。
ビジネスでのAIエージェント活用事例12選
AI駆動倶楽部の考え方は「AIで作る / AIでバズる / AIで運営する」。ひとりでもAIチームを作って、開発・SNS・事務・リサーチ・運営を回していく世界観です。運営はhashshnet(はしもとかずや)です。
日報・議事録・リサーチ以外にも、「材料を渡して成果物を受け取る」型で任せられる業務はたくさんあります。
どれも共通のルールは同じです。AIは完成品の一歩手前まで、確認と提出は人間。この線を守れば、毎日の定型業務は一気にAIエージェント化できます。
よくある質問
ChatGPT Workは無料で使えますか?
ChatGPT Workは、Free・Goプランでも使えます。ただし使えるモデルはTerraのみです。Plus以上のプランになると、Sol・Terra・Lunaの3モデルとモデル別のeffort設定が使えるようになります。日報・議事録レベルの業務はTerraで十分始められます。提供条件は変わる可能性があるため、最新は公式料金ページで確認してください。
ChatGPT WorkとChatGPT(Chat)の違いは何ですか?
ChatGPT Workは複数ステップの業務を自動実行して「完成した業務成果物」を返し、Chatは質問への「回答」を返します。議事録の書き方を知りたいならChat、議事録そのものが欲しいならWorkです。調べものや壁打ちはChat、提出物づくりはWork、と使い分けるのが基本です。
ChatGPT WorkとCodexの違いは何ですか?
ChatGPT Workは日報・議事録・資料のような業務成果物を返す製品で、Codexはプログラムの実装やコードの変更差分を返す開発者向けの製品です。コードを書かないビジネスパーソンが使うのはWorkです。両方とも新しいChatGPTデスクトップアプリから切り替えて使えます。
ChatGPT Workのモデルはどれを選べばいいですか?
迷ったらTerraです。Terraはバランス型で、前世代の最上位級の能力を半額の価格帯で使えるモデルなので、日報・議事録・日常のリサーチはTerraで十分です。複雑な分析や重要資料の設計はSol、大量データの分類・抽出のような軽作業の繰り返しはLuna、という使い分けが基本です。
Ultraモードは最初から使うべきですか?
最初は使わなくて大丈夫です。UltraモードはChatGPT WorkではPro・Enterprise向けで、複数のAIエージェント(デフォルト4つ)を並列で動かすぶんトークン消費が増えます。まず通常設定で1タスク完走して、複数分野を横断する重いリサーチや戦略分析が必要になったときに検討すれば十分です。
会議の内容に顧客名が入っていても大丈夫ですか?
そのまま貼るのはやめてください。顧客の実名、取引金額、個人の連絡先は、議事録の品質に必要ない情報です。「A社」「顧客B」のような仮名に置き換えてから渡してください。仮名の対応表は自分のPCの中だけに置き、AIには渡さないのが鉄則です。
日報や議事録を完全自動化できますか?
完全自動化はできませんし、しない方がいいです。ChatGPT Workが作るのは完成品の一歩手前までで、日付・数字・決定事項の最終確認と提出は人間の仕事です。特に議事録は「言っていないことが書かれていないか」の確認を飛ばすと事故になります。確認込みでも、手書き時代より大幅に短くなります。
ChatGPT Workは日本語で使えますか?
使えます。GPT-5.6は2026年7月9日のGA初日から全地域が対象で、日本からも利用できます。この記事の指示文もすべて日本語で、成果物も日本語で返ってきます。画面の文言や提供条件は更新で変わる可能性があるため、細かい仕様は公式ヘルプで最新を確認してください。
まとめ
- 今日やったことを箇条書きメモにする(きれいに書かない)
- この記事の「最初に送る指示文」と一緒にChatGPT Workへ渡して、日報を完成させる
- 日付・数字・固有名詞だけ確認して提出し、完成品を明日からの「型」として保存する
AIに「聞く」働き方から、AIに「任せる」働き方へ。その入口として、日報より小さくて確実な一歩はありません。
任せるのは完成品の一歩手前まで。確認と提出は人間。実名と社外秘は渡さない。
この3つの線引きさえ守れば、ChatGPT Workは今日から業務に入れて大丈夫です。
更新履歴
- 2026-07-14: 記事公開。2026年7月9日のGPT-5.6 GAとChatGPT Work一般提供の内容を反映。
自分の業務のどれから任せればいいか迷ったら、そこで止まらなくて大丈夫です。
この記事を読んでも分からなかった人は、公式LINEまでお問い合わせください。30分無料で面談したり、一緒に画面を見ながら作業したりすることも可能です。
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